平日の昼間にぶらぶらしている40代男なんていやしない。しょうがないんだよ。夜勤労働者なんだから。

まあ、人があまりみていないものを見て、それをしゃべることがやりたいと思っているボクなんで、これはこれでいいんですが。

ただ、社会との接点はどんどんなくなっていっているのは間違いなくて、きのうだってほとんどしゃべっていない生活を送ってます。

そんな状況なんで、平日のお昼にぶらぶらすることがありますが、お店の窓に「スタッフ募集」という貼り紙をみました。

人手不足とは最近よく言われていて、時給もガンガンあがっている。名古屋じゃ数年前に時給700円台のアルバイト募集を見かけてましたが、今じゃそんなのは見かけない。当たり前だ、怒られるもの。

愛知県の最低賃金、去年の10月から1時間あたり871円ですからね。700円台で働いているのは、しかるべき所に言ったら、しかるべき対応をしてくれるはず。

求人をしても応募が来ないから人手不足ではありますが、お店の窓に見たスタッフ募集の貼り紙を見て、これはマッチングがうまくいっていないこともあるかもなあ、と思いました。

仕事をしたいって人が見るのって、情報誌やサイトだと思うんですよ。そこに載ってない募集は、彼や彼女にとってないものと同じ。だから、応募が来ない。

ただ、気軽に応募できるぶん気軽にキャンセルされるリスクはある。バイト面接を何回か無視されたって聞いたことありますよ。それを考えたら、街の小さなお店が情報誌やサイトに掲載するのは、リスクが大きいのかも。

だからと言って、窓にスタッフ募集の貼り紙をして応募があるかというと、どうなんだろう……。「すいません、表の貼り紙を見たんですが、雇ってもらえませんか?」というのは、映画やドラマの中だけになってきているかもしれないなあ。

田中泯さんみたいな人ね。「仕事はきっちりやるんだけど、愛想がないなあ」って思ってたら、実は刑務所を出所したばかりだった、っていうことが分かって……それはきのう観た映画「羊の木」じゃないか!

映画「羊の木」を観た。上映時間の向こうに見える、6人の生活 | 折出賢一のウェブサイト

だから、お店がもっと自分店のことをネットにアピールすればいい……って書くのが普通の流れ。そうじゃなくて、仕事を探している人がもっと街に出たらいいと思うんです。

求人募集をしてても、情報誌やサイトに流していないお店だって、いっぱいある。そういうお店を探すことも、仕事を見つける方法のひとつじゃないかなあ。

それに、自分の足で行けるところだったら、通勤するのに無理をしなくていい。職住近接、いいじゃないですか。交通機関がマヒしても行ける距離で仕事できるって、いいなって思いますよ。

情報はそういう雑誌やサイトをみて……って思いがちだけど、実は自分の足で行けるところにいろいろあったりする。探し方のひとつとして、いいかも。

あそこの店に応募してみようかなあ。いや、夜勤労働者は日中には動いてはいけない。ただでさえ昼夜逆転の生活で、夜行性にできていないヒトとしてのサイクルがおかしくなっているのに。

だってさあ、きょうだって、起きたのは昼の12時だよ。夜勤明けではないのに10時間も寝るとは思わなかった。感じますよお、夜勤が受ける体のダメージって、24時間じゃ回復しないのを……。