センチュリーシネマで「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」を観る。振り返ってみたらスリリングなストーリーにハラハラして興奮してたんだけど、観ている時はそれより、かわいそうな気持ちのほうが勝ってたな。

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[映画]バッド・ジーニアス -危険な天才たち- 2018/9/22(土)、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

頭のいいリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、進学校に特待生として転入する。彼女はテストのときにある方法で友人を救ったことが評判になり、さらに指の動きを暗号化する「ピアノレッスン」方式を編み出して、多くの生徒を高得点に導く。彼女は、アメリカの大学に留学するための大学統一入試「STIC」に挑もうとしていた。

引用元:バッド・ジーニアス 危険な天才たち (2017) – シネマトゥデイ

金持ちが貧乏人を搾取する

観ていてふと思った。これは持っている者が持っていない者を徹底的に搾取する物語だ、と。

ボクは登場人物のひとり、バンクに肩入れしてしまいまして。観ていてかわいそうになってきた。

その反対に、パットが憎らしい……ってところまではいかなかったな。無邪気なんですよ。彼女であるグレースはかわいいし。イッサヤー・ホースワンって名前、覚えておこう。

ただ、ボクは「世の中、力のある奴が支配していくんだ。社会で力を握るには、やっぱりカネだ」って思いました。そういう、階級社会への問題提起をしているようにみえたんです、ボクには。

振り返ってみたら、スリリングな展開にハラハラしながら観ていた

でも、おもしろかった。どうやってテストを切り抜けるか、その描き方がスリリング。もっとコミカルな、ふざけた描き方だと思ってたんだけど。

次々に襲いかかるハプニング。それを解決しようとしているうちに別のハプニングが起きる。そしてまた別の……と、だんだん収拾がつかなくなっていくなっていきそうになるけど、どうなるのかな、というハラハラ感。

ドキドキしながら観ていたはずなんだけど、それは振り返ってみたらの話。バンクが不遇で不遇で……。