「野球の審判は石ころと同じ。ボールが当たって打球の方向が変わってもインプレー(プレーは続く)」というふうにルールを覚えていました。ところが、それは単に思い込みでしかなかったのです!

審判は石ころじゃなかった!

2015年6月2日、横浜スタジアムの横浜DeNA対福岡ソフトバンク戦の7回表、ソフトバンクはツーアウト満塁で、バッターの柳田選手の打球が二塁の塁審に当たりました。審判は石ころと同じなのでインプレー、三塁ランナーと二塁ランナーがホームイン、2点入って逆転…じゃなかったんです。

ボールデッド(プレーがストップ)が宣告され、二塁ランナーのホームインは認められませんでした。1点しか入らなかったんです。ソフトバンクの工藤監督も抗議したらしいんだけど、認められませんでした。

なんで? 審判は石ころと同じじゃないの? と思ったら、ちゃんとルールになってるらしい。


公認野球規則〈2015〉

 野球規則5・09は「次の場合にはボールデッドとなり、走者は1個の進塁が許されるか、または帰塁する」と規定。その項の(f)で、「内野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者または審判員に触れた場合、あるいは内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールが、審判員に触れた場合-」としている。簡単にいえば、内野手より前にいる審判員にボールが当たった場合はボールデッドになる。

引用元:審判は「石ころ」? 1982年の日本シリーズが球界に残した“思い込み” (産経新聞) – Yahoo!ニュース

え、じゃあ審判は石ころだと思い込んでたのは…?

 1982年の日本シリーズ西武-中日の第5戦、中日攻撃の三回2死二塁。一塁線を抜けた打球が一塁塁審の足に当たり、二塁手の前に転がった。本塁突入しようとしていた走者は慌てて三塁に戻ったが間に合わずアウトになった。当時、ボールが当たった塁審が「審判は石ころ(と同じ扱い)」であり、インプレーであると説明したことが、のちに「石ころ事件」として球界に認識されることになる。

引用元:審判は「石ころ」? 1982年の日本シリーズが球界に残した“思い込み” (産経新聞) – Yahoo!ニュース

そうか、この場合は内野手を通過していたからインプレーだったのか! 野球のルール、難しいな…。


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ボクがこのケースに当たったら、降参するしかない

ボクも高校野球の実況をすることがあるけど、まれなケースに当たったらどうしよう。ルールを知っておかないといけないけど、さすがにそこまではカバーしきれない。ボクはそういう時は降参するしかないな…。「詳しいことが分かりましたらお伝えします」って。

さっきのシーンでは、実況が思いっきり「審判は石ころと同じです」と言ってしまったらしいね。結果、言ったことが間違っていたわけで。わー、怖い怖い怖い…。