大雨の中、ナゴヤドームの隣にある東スポーツセンターでバスケットボールのコートサイドMC。今年から生まれ変わったNDBLの、豊田通商ファイティングイーグルス対レノヴァ鹿児島戦を担当しました。

実況じゃないです。DJがプレイする中、コートをマイクで盛り上げる役。クラブっぽいイメージをしてもらった方が近いかも。さて、初めてそんなことをするボクが悩んだのは、いったいどこまでプレー中にしゃべっていいものなんだ?

長い間自己流で実況を勉強してきた中で身についたのは、プレー中は集中するってこと。サッカーだったらボールが動いている間、野球だったらピッチャーがセットポジションに入ったら状況に集中するってこと。でも、それは実況なんだよね。今回の場合は盛り上げなきゃいけないから、プレー中もしゃべった方がいいかなあ。

リーグ戦の前に、中学生の試合がありました。そこでちょっとしゃべってみる。シュートが入った時に、ちょっと盛り上げてみる。こんな感じかな。うーん、しゃべりが選手のプレーの邪魔をしてないか、まだ気になるなあ。

スタッフの方のお話を聞きました。こんな感じでいいそうです。なんでも、中学生にはリーグ戦ならではの雰囲気の中で戦ってもらいたい、ということのようだ。ああ、それなら賑やかにやった方がいいんだな。

考えてみれば、バスケットのプレー中はずっと音楽が鳴ってるんだからマイクで思いっきり盛り上げても邪魔にはならないか。よし、では得点が入った所で一番盛り上がるようにやってみよう。

試合中に二階席が目に入った。チアスティックを振って楽しそうに応援している。そうか、この雰囲気を早く作って選手の気持ちを乗せていくのか。手拍子をもらうのも、最初はお客さんも戸惑うだろうから、こちらが盛り上げて一体感を作っていくんだな。

しかし、会場にいた人たちは、ボクがラジオでニュースを読んでいるとは思わないだろうなあ。いろいろな仕事をさせてもらえて嬉しい限り。