109シネマズ名古屋で「美女と野獣」を観る。本当によく気配りをしている作品だ。

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美女と野獣|映画|ディズニー|Disney.jp |

進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。

引用元:映画『美女と野獣』 – シネマトゥデイ

今の時代に合わせる「リビルドする力」を見せつけられた

アニメ「サザエさん」をなにげなく見ているとあんまり気にならないかもしれないけど、あれは異様な世界だ。家族との連絡に携帯電話を使わないもの。自宅にあるのは今でもダイヤル式の黒電話だし、テレビだってリモコンはない。そして、あの家、トイレは縁側の先にあるよね! 今ではなかなかない創りだ。

それがいけない、というわけではなく、ボクたちが住んでいる社会が変わったという話。ディズニーのお話は、そんな社会に合わせていくことで、長く愛されるものになっているんだなあと思ったのです。こういう「リビルドする力」があり、ヒットする作品をつくるのが、ディズニーのすごいところだ。

いろんな愛の形に気を配っていた

観ていて「本当にいろんなところに気を配ってるなあ」と感じましたよ。女性の社会的地位の描き方は、教養というところに置いていたね。あんないい人が目の前に現れるんだったら、やっぱり本は読んでおこうと思ったもん。

キャストの肌の色についても、配慮しているんだなあと感じた。物語の世界なんだから、いいじゃないか……と思っても、それは通用しない時代。こういうところから、社会との距離感を合わせていかないと。

いろんな愛の形がありました。美女と野獣の愛、親子の愛、そして、後半に現れたもうひとつの愛。違和感なく描かれていたぶん、ボクは「ほー、こういうところにも気を配っているのか!」と思いました。

この件から生まれている文化的摩擦は、時代が変わっていく中で必然なのか。世界標準がこちらになっていきつつあるのか。この作品に胸をときめかせた少年や少女が大きくなった頃には、そんな摩擦もなくなっているかもしれないな。

CGキャラの動きに感動! ここまでのクオリティーは、もう当たり前なのか!

それにしても、CGで動くキャラクターのなめらかなことよ! 「おい、CGでのミュージカルでこのレベルなら、魔法が解けた時のクオリティーはとんでもないことになるぞ!」と思ったくらい、エンタテインメント。そのうち、ディズニーリゾートで完全3Dのアトラクションができるんじゃないかなあ。

……あ、もうあった。フィルハーマジック。あの体験は感動した。あれより技術の上がったアトラクションが生まれたら、ボクはもう感動して泣くどころじゃすまないかも。