TOHOシネマズ東浦で「僕のワンダフル・ライフ」を観る。犬の一生、人の半生。犬の視点で人間の半生をみると、いろんなことが起こっている。それはもちろん、ボクらにも。

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映画『僕のワンダフル・ライフ』公式サイト

ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、少年イーサンに命を救われてからいつも一緒に過ごすようになり、彼と強い絆を育む。やがて青年に成長したイーサンは大学入学で故郷を離れ、ベイリーは年老いて死を迎えるはずだった。だが、ベイリーはイーサンに会いたい一心で何度も姿を変えて生まれ変わり……。

引用元:映画『僕のワンダフル・ライフ』 – シネマトゥデイ

斜に構えてないと、泣いちゃいそうで……!

「犬がそんなこと思ってるわけないだろう! 人間が勝手に意味づけしてるだけだ!」って思いながら観てました。でないと、ボクは泣きっぱなしになっちゃうので……。

というか、人間の演技だって泣かされることはあるわけで、犬が演技をしてないとは言い切れない。犬の気持ちなんて誰も聞いたことはないんだから。いや、ひょっとすると犬との気持ちの通い合いって、あるかもしれないな……と思うのが、ラストシーン。

言葉じゃないんでしょうね、気持ちの通い合いって。ある時はオーラ、ある時はテレパシーって言われているような、相手から送られる何かを感じること。それは人間どうしだけじゃなく、人間と犬のような動物どうしでも起こるかもしれない。

犬の一生を通じて、これまで生きてきた道を振り返ることができる

人間と犬との心の通い合い、というテーマに、輪廻転生の要素も加わったのがこの作品の味つけ。そして、犬の寿命と人間の寿命の違いをうまく使ったストーリー。犬によって使われている音楽や人間が乗っている車、小道具や話題などで、時代をうまく演出している。

50代くらいの人が観ると、単に犬がかわいいだけの作品にはみえないだろうな。人生の栄枯盛衰も描かれているから。人生で調子がよかった時やそうでない時のことを思い出してしまいそう。

ボクがそうだった。イーサンのお父さんに肩入れしちゃった。せつないなあ……。人生の浮き沈みを、ペットはずーっとみているんだ。ものは言わないけど。

もうね、犬の愛くるしさについてはいちいち言わなくてもいいでしょう。犬を飼っている人が観終わったら、とりあえず会いたくなるのは間違いない。

犬のことではないシーンで個人的にツボに入ったのは、ハンナのひと言でイーサンが思わず取った行動。コントか! まさかそういうベタなリアクションをするとは思わなかっただけに、笑ってしまった。