TOHOシネマズ東浦で「デス・ウィッシュ」を観る。ブルース・ウィリスですからね。アクション満載だー……と思っていたけど、意外にもそこまでの感じではなく、むしろこういう感じの仕上がりもいいなあと思いました。

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映画『デス・ウィッシュ』オフィシャルサイト

犯罪が多発しているシカゴ。外科医のポール・カージー(ブルース・ウィリス)は、犯罪に巻き込まれて次々と運ばれてくる患者を診る殺伐とした毎日を送っていた。ある日、彼が家を留守にしていた時に何者かに妻を殺され、娘は昏睡(こんすい)状態になってしまう。警察の捜査がなかなか進まないことに怒りを爆発させた彼は、犯人を捜し出して抹殺することを決意する。

引用元:デス・ウィッシュ (2018) – シネマトゥデイ

アクション映画か、心理を描いた作品か

アクション映画にもみえるし、人間の心理を描いているようにもみえるし、どっちとも取れるバランスになってました。

この話、昔だったら「復讐に燃え、立ち上がる男」という描き方で激しいガンアクションやカーチェイスのような演出になるんだろうな。

でも、今は2018年。そればっかりの演出にはなかなか持っていけない時台。激しいアクションばかりになってしまうのではなくて、それまで幸せに暮らしていた医師が突然悲しみのどん底に叩き落されたらどうなっていくのかということも描いている。

だから、扱ったことのない銃はカージーにとっても凶器になる。ご都合主義でいきなり銃の扱いがうまい設定、なんてことではない。派手さとか爽快さを求めている人には肩透かしをくらうかも。

とはいえ、犯人を追い詰めていくところもしっかり描かれていて、それはそれでスカッとする。だけど、復讐に燃えることで心理がどう変わっていくのかということの方が印象に残った。

今のアメリカの状況まで描いている

また、アメリカの銃社会がどういう状況なのか、とか、復讐って映画みたいにかっこいいことじゃないよ、ということも描かれている。こんなリスクだってあるでしょうというシーンや、世論も二分されるところまで、しっかりみせてくれる。

2018年にこういうタイプの作品をつくるなら、こんな形があってもいいかもしれない。爽快なアクションシーンはあるけど、それでも心のどこかではちょっと考えさせられてしまう作品でした。