イオンシネマ大高で「海月姫」を観る。マンガみたいなキャラクターで…って、マンガが原作なんだけど、それにリアリティーをもたせるのは、役者の力だなあ。蔵之介、どう見たって男なんだけど、女なんだよね。

映画『海月姫』公式サイト

人生において男は不要だと考えるオタ女子集団「尼~ず」の面々が集まる、男子は立ち入り禁止のアパート天水館。そこに暮らすクラゲオタクの月海(能年玲奈)は、熱帯魚ショップでひと悶着(もんちゃく)あったところをファッショナブルな女性に助けてもらう。次の日の朝、ひょんなことから彼女が女装をしていた蔵之介(菅田将暉)という男性だとわかって驚がくする。それを機に、蔵之介は男性であることを秘密にし天水館に出入りする。月海たちと蔵之介が交流を深める中、天水館の取り壊しが決まってしまう。

引用元:映画『海月姫』 – シネマトゥデイ

いくらなんでも気づくだろ、という蔵之介の女装なんだけど、天水館の住人はおろか、観ている人も一瞬女と信じてしまうような辰之助の動き。菅田将暉さん、女の子の動きを相当研究したんだろうな。

能年玲奈さんの顔も、イケてない月海の顔は「ふーん」と思っていたけど、メイクをした月海の顔は「おお…!」と思った。メイクの力って、すごいなあ。女優さんでもあれだけ印象が違って見えるんだもんね。

自分の殻から抜けでるエピソードがよかったね。ドレスが大変なことになって、それを修復するためにかけずり回って集めるモノが…あれなの? と思ったけど、実際はそんなもんだよね。簡単にできそうなものでもハードルが高いっていうのが、対人関係が苦手な人の特徴だもんね。

自分の殻に閉じこもっている人でも、やらなければいけない時に立ち上がること。一歩踏み出すのはキツいけど、踏み出したら「あれ?」って思うくらいなんでもなかったことなんだよね。ボクも若い頃はそんなことがあったなあ…と振り返るのは、年を取ったからだな。