三浦 展、麗澤大学清水千弘研究室著「日本の地価が3分の1になる! 2020年 東京オリンピック後の危機」を読みました。少子化が招く、日本の地価の下落。対応策は大きくふたつ。今後の日本はどの道を進むのか。

日本の住宅価格は人口に依存する傾向が強く、人口の減少は地価の下落を招くのです。地価が下がってしまうと資産価値が下がり、銀行の経営が悪化し、自治体の固定資産税の収入が減るというデメリットがあります。さあ、どうする?

対応策のひとつは、年を取っても働いてもらうこと。今、生産年齢人口を15歳から64歳までとなっているので、これを20歳から74歳にスライドさせることで現在の水準を保つことができるのです! でも、年を取ってまで働くのは嫌ですか?

でも、昔よりも寿命が伸びている今、60歳で定年して10年前後で亡くなっていた頃に比べるとはるかに長い時間を過ごすことになっています。長い人だと20年弱になるんじゃないかなあ。その期間でも働けるんだったら働いた方がいいよね。

年金だって、当時の寿命からみたらいい制度だったんだろうけど、これだけ寿命が伸びて、誰もが年金をもらっていたら制度も破綻するのはうなずける。自分の食い扶持は年をとっても自分で稼ぐっていう時代はすぐそこまで来ているんだろうね。

もうひとつは、移民を受け入れること。足りなくなる労働力を外国から補うという考え方。文化の違いから生活で摩擦も起きるかもしれないけどね。それに、移民に頼る前に女性の労働力を使え、っていう意見もあるだろうしね。

これまでの力は、今までのような形では維持できない。国のシステムを徐々に組み替えていく必要があるんだろうな。