Jリーグ松本山雅がJ2落ちと聞いて、ちょっと寂しくなりました。今年の開幕戦、豊田スタジアムで実況した時の盛り上がりを思い出したのです。

喫茶店の仲間からスタートしたチームが、半世紀経ってプロのトップリーグに所属するなんて、なかなか描けないストーリーですよ。

開幕戦で印象に残っているのは、アウェイ席の色。緑に染まった席から振られるタオルマフラーの白が、まるで日本アルプスに残った雪のようでした。そんな表現をラジオの生実況でしゃべった記憶があります。

松本山雅J1開幕戦、豊田スタジアムのアウェー席
2015年は山雅にとって、忘れられないシーズンになったでしょうね。またJ1に戻ってきてほしい。

そして、毎年こういう気持ちになることができるシステムってのは、残酷だけど、どこかにJリーグ全体の仲間意識がめばえるものだなあって思います。


勝利の街に響け凱歌―松本山雅という奇跡のクラブ