109シネマズ名古屋で「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」を観る。パーツごとでは楽しめたんだけど、それをつなげてひとつの作品とした時に「もっとぉぉぉ!」と、より強い刺激を求めた作品でした。

映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』公式サイト

正義感は強いものの警察署きっての問題児の巡査・菊川玲二(生田斗真)は、上司からクビと言われてしまう。しかし、内実は関東一の広域暴力団・数寄矢会の轟周宝(岩城滉一)を逮捕するため、モグラこと潜入捜査官になれという命令だった。偶然にも傘下の阿湖義組若頭・日浦匡也(堤真一)と親交を深めた玲二は、数々の試練に見舞われながら轟に近づいていく。

引用元:映画『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』 – シネマトゥデイ

最初は席を立とうかと思ったよ

最近映画を観ているボクですが、初めて途中で席を立とうかと思いました。最初、キツかったなあ。でもね、だんだん日浦に惹かれていきましてね。玲二を守るところは、グッときました。あのシーンはよかった!

オープニングの見せ方で、この作品のリアリティラインを下げている…って、映画を知ってるような書き方だけど、この作品を真剣に語る方が変な感じ。作品のテンションに合わせて自分がぶっ飛べるかどうかで、途中で席を立たずに観られるかが決まる。

宮藤官九郎さんの脚本で、三池崇史さんが監督したからこそ、この世界が映像化できたんだと思います。原作は読んだことありませんが、たぶんこんなテンションなんだろうなあと感じました。でも、ボクはもっとテンション上げてもよかったんじゃないかと思います…って、あんたはさっき、キツくて席を立とうとしたじゃないか!

テンションが上がったのに、今度は…!

いや、ボクがそう思ったのは、最初の数十分くらいで、どういうテンションで観ればいいのか分からなかったから。もっとぶっ飛んでくれれば、一気に世界に入っていけたのに。おなじみのあのシーンがあって十分ぶっ飛んでるんだけど、全体のテンポが同じような気がしたので、ボクのテンションが上がりきらなかったんです。「早く先に進めよ!」と思っちゃった。構成はおもしろかったのに。

日浦や玲二がカッコいいシーンは、いわば普通のテンション。そこからぶっ飛んだ展開になる時のギアチェンジがもっとあった方が、ボクのお気に入り。ま、ボクの好みにする必要はないんだけどね。