Pokémon GO の世界は広くて自由。そこに戸惑ってしまいそうな日本人。

「うちにポケモンが!」のコメンテーターに覚えた違和感

「ポケモンがうちの中に出るんですよ!」と、テレビのコメンテーターが言っていた。

その人、若干お怒りぎみ。うちにポケモンが出るのを許可した覚えはない、というニュアンス。知らない人が入ってきたらどうしよう、というニュアンスのようだ。

ボク、聞いてて、ちょっと違和感がありました。よーく考えてみたら、ポケモンが出たからって、家に入っていく必要はない。そのポケモンをタップすればいいんだから。

ポケモンを探すために歩きまわることはあっても、ポケモンが出たら、そこに近づく必要なないんです。

その人、たぶんARモードでやったから「家にポケモンが出た」って思っちゃったんだろうね。


ポケモンセンターオリジナル ぬいぐるみ マンスリーペアピカチュウ2016 9月

Pokémon GO は日本人にとって苦手なタイプのゲーム

というように、やっている人からしたら疑問がうまれるコメントが出るのも、Pokémon GO が日本人には苦手なゲームだからだ、って思うようになりました。

どちらかというと、Pokémon GO は不親切なゲーム。チュートリアルはないし、ジムバトルの説明も詳しくない。「世界をつくったので、あとはこの中でご自由にお遊びください」って感じです。

ポケモンを探しまわってる人、ジムバトルに燃える人…。Pokémon GO の世界には、いろんな楽しみ方をしている人がいる。こういうタイプは、日本人はきっと苦手だ。

日本人って、ゴールに向かって進んでいくのが得意なんですよね。Pokémon GO も、全ポケモンコンプリートをゴールにしている人が多そう。ボクも一応、そこにゴールを置いてます。

でも、そのゴールに向かう正解はゲームの中で示されない。「最初はここに行って、次にここへ…」なんていうことでは、ポケモンはコンプリートできない。自由にやってごらんなさい、というのは日本人が戸惑うところ。

Pokémon GO と鍵付き冷蔵庫は、ボクにとって同じこと

Pokémon GO は、完成していない世界だ。だから、まだ可能性が十分にある。追加機能によっては、コメンテーターがやっていたゲームとは違うものになっていることだって、十分ありえるのだ。

地方にポケモンが少ないのを解消する、とか、ポケモンの交換機能がつく、とか、いろいろ言われてるよね。本来こういうものを解決してからリリースするのが、日本っぽいやり方。でも、今は大きな世界をつくっておいて、そこに修正を加えていくというやり方なのだ。

これは日本製品が海外製品に負けているってことにつながっているよね。インドの冷蔵庫に鍵をつけたら、ものすごく売れたっているエピソードと、Pokémon GO の世界は、ボクにとって同じことなのです。