「デジタルネイティブの時代」を読んだ。衝撃を受け、そして喪失感が襲った。

生まれたときからネットが身近にあった世代「デジタルネイティブ」はもう間もなく社会人となり、その後はどんどん増えていく。彼や彼女たちが増えるごとに、ボクらの理解できない世界が広がっていく。ケータイでメールをそんなに長く打つんですか? ていうか、絵文字をバンバン入れるんですか? さらには、どこに行くにもケータイは欠かせないんですか?

彼や彼女たちは、自分専用のメディアを持った。そのことを考慮しないと、今までのやり方では通用しなくなってしまうのです。

個々がメディアを持った、ということは、相対的にマスメディアの力は落ちているわけで…。ボクらが子どもの頃にあった「マスメディアが強い力を持っていた時代」はもうやって来ない。子どもの頃の思い出が急速にセピア色にあせていってる喪失感。

マスメディアに限らず、あらゆる業界はこれまでの方法論が通用しなくなっていくのでしょう。いつかは捨てなければならないし、切り替えることができるのか。それが試されそうな時期が、もうすぐやって来そうです。

ただ、人とつき合うための本質的なものは変わらない。それを入れるための道具がひとつ増えた、ということなんだよね。「あんな時代があったなあ」という喪失感はあっても「もうダメだ、終わった」という絶望感はありません。

一日、メディアスエフエム。ボクの番組では史上最多のメールをいただきました。ありがとうございます。