センチュリーシネマで「トガニ 幼き瞳の告発」を観る。おかしいと思っても、法律の前には無力。でも、こういう手段によって声が上がり、法律を変えることもできる。

映画『トガニ 幼き瞳の告発』公式サイト│8月4日(土)よりシネマライズ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

カン・イノ(コン・ユ)は大学時代の恩師の紹介で、ソウルから郊外のムジンという町の聴覚障害者学校に美術教師として赴任する。着任早々彼は校長の弟の行政室長(チャン・ガン)に、教職を得た見返りとして大金を要求される。最初から学内の重苦しい雰囲気を奇妙に感じていたイノは、ある晩、帰宅しようとして子どもの悲鳴を聞きつける。

引用元:映画『トガニ 幼き瞳の告発』 – シネマトゥデイ

本編は予告編の何百倍も辛いです。R18+指定を受けるのも分かるなあ。前半はもう、これでもかってくらい辛いシーンが続く。後半は「そりゃそうなるだろうな」という思いで少しホッとするけど、もう一回観ている人も含めて突き落とされる感じになる。

これが事実を基に作られているんだから…。そして、映画公開後に韓国の世論が動いて法律が変わるんだから、映画の力、そして原作となった小説の力は素晴らしい。

校長と行政室長をなぜそういう役にしているのかを使ったエピソードには「なるほど、それでこうしたのか!」と声を上げそうになりました。それも含めた「簡単にひっくり返る」エピソードの数々は光のような気がしたし。だからこそ、闇をきつく感じるんだけどね。

それでも、だんだん表情が明るくなっていく子どもたちを観ているのが救い。主演は「コーヒープリンス1号店」のコン・ユ。女性のお客さんが多かったんだけど、みなさん、こういうお話だって知ってて観に来たのかなあ。