月曜日にミッドランドスクエアシネマで「クラウド アトラス」を観た。ボクが「あっ、これはこういう映画なんだ!」と気づいたのは物語も中盤あたりになってから。久しぶりにもう一回観たいと思い、もうちょっと生きてみようかなと思いました。

映画『クラウド アトラス』公式サイト

1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)だったが、その目は邪悪な光をたたえていた。1973年のサンフランシスコ。原子力発電所の従業員アイザック・スミス(トム・ハンクス)は、取材に来た記者のルイサ(ハル・ベリー)と恋に落ちる。そして、地球崩壊後106度目の冬。ザックリー(トム・ハンクス)の村に進化した人間コミュニティーのメロニム(ハル・ベリー)がやって来て……。

引用元:映画『クラウド アトラス』 – シネマトゥデイ

途中で気がついた時にいっしょに思い出したのは、手塚治虫さんの作品「火の鳥」でした。この作品、それぞれのできごとがいろんな所につながっている。ワンシーン、ワンカットを見逃せない。

自分のしていることが他の誰かの行動に影響を与える…なんてことは、自分では分からない。むしろ、そんな手応えを感じないままに一生を終えていくことの方が多い。この作品の登場人物だって、自分のしていることが、自分が想像もつかないような世界の知らない誰かに影響を与えているとは思っていないはず。

今回はそれぞれの世界で行動を起こした人たちのつながりだけど、実際の生活だって、どこかの誰かに影響を与えている。何人もの人の手を経由しているから分かりにくいけど、誰かの人生を小さく変えているはずだ。そう考えると、自分のしていることが無意味だ、なんて思わなくてもいいよね。

もう一回観たいなあ。今度はそれぞれの俳優にフォーカスを当てて追いかけていきたい。できれがシーンを止めて、じっくり確認しながら。配信を待とうかな。