日曜日の夜に仕事をしているため、普段はテレビの選挙特番なんか観ることはできません。むしろ速報をラジオで読むことが多いんですが、きのうはたまたま仕事がなかったので、テレビ東京系の選挙特番をじっくり観ました。池上彰さんの、あの特番です。

チャンネルを変えることなくずっと観た結果「人にスポットを当てれば身近になるな」ということと「意外と当たり前のことを聞いているんだな」と思いました。

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選挙特番をこんなにじっくり観たことがなかったので、ほかの放送局との比較はできませんが、池上さんの選挙特番は、立候補者が政党の立場でインタビューを受けていたということがそんなになかったと思います。

党の要職についている人には、もちろん党のこれからについてのインタビューがありましたが、立候補者にはその人の経歴や発言を元にしたインタビューをしていました。

しかも、誰もが「あれ?」と思うことをシンプルに聞いていく。公明党の候補者に創価学会のことを聞いているのも、その流れなんですよね。

候補者はその質問にしっかり答えていました。そりゃ、そういうことを聞かれるだろうからちゃんと準備をしているんだろうけどね。でも、自分の中でそういう整合性をきちんとつけていなきゃいけないよね。その整合性に対して賛同するかおかしいと思うかは、インタビューを聞いている人が考えることだろうし。

長い間生きていれば、自分の考えが変わることなんてあるはずです。その理由をハッキリ言えなければ、公の仕事をするのは難しいよなあ。

そして、自分のことを聞かれ、自分のことを答えている候補者たちを観ていると、遠い存在だった人がちょっと身近になった気がします。これ、ネットでの選挙活動ができるようになった今、すごく大事なことだと思います。