俳句には「季語」というのがあるのはご存知の通り。通常「朝顔」は秋の季語ですが、これを夏の季語にした団体があります。


現代俳句協会という団体が編集した新刊「現代俳句歳時記(学研)」では、これまで旧暦に従っていた季語を新暦に基づいて区分けしました。3月から始めて4カ月ごとに区切って、それぞれを春、夏、秋、冬と区分けした結果、これまで秋の季語だった「盆踊り」や「西瓜」、「朝顔」が夏の季語になったんです。「立春」は2月だから冬の季語で、「立秋」は8月だから夏の季語。俳壇界では批判的な意見が多いんだけどね。

こんなことがあったんで、新暦と旧暦についてちょっと思ったこと。

明治5年(1872年)から政府が新暦を採用したことで、旧暦に基づいた日本の四季がどんどん遠くなっていってます。でも、ボクはラジオでしゃべるために二十四節気を気にしてたことがあったんだけど、これが意外と当たってる、というかその通りに季節が動いていくのよね。やっぱり日本の四季は旧暦の方がしっくりいくみたいです。

じゃあ、はたして「朝顔」に秋のイメージがあるかと言えばボクにはなくて、やっぱり夏のイメージなんで…。でも、「立春」はやっぱり春であって、冬の季語になるのは違和感あるし。…てことは、新暦と旧暦をうまく混ぜた新しい歳時記を作ればいいのか? これ、すごい日和見な意見かな?