とあるラジオCMの録音の風景。もらった原稿はやたらと漢字が多くて
どこで切っていいやら分からない。さらに妙に言いづらい字の並び。
これ、なんかの念仏かっ? と思うくらい。でも、おかしいのが
いつもだとなんともないレベルなのに、どうしても引っかかるし、
滑舌が悪い。CMとしてはありえないくらいのクオリティの低さ。
ホントに12年目か? 新人でももっとうまく読むぞ! っていう空気が
ブースの向こうに広がっている。そしてとうとう、ディレクターが
「もういい!」と怒った。険悪な空気が広がる。さらに悪いことに
次の仕事の時間はとっくに過ぎている。ボクの出来の悪さで
目の前のディレクターと次の仕事のディレクターが怒ってる
最悪な状態。とりあえず先方に電話。
「…キミはどんなひどいことをしてるのか分かってるの?」
もう返す言葉がない。でも、なんで急にこんなに読めなくなったんだ?
いくらなんでも、これはひどすぎるぞ! こんなに現場の空気が
悪くなったのは今までになかったぞ! おかしい!


…というところで、目が覚めたのさ。夢だったのよ。まるでマンガみたい。
今まで見た夢の中でも最悪な夢だったな。でも、夢オチと言うなかれ。
なんでこんな夢みたんだ…と思って時計見たら、朝6時前。
遠いドイツでサッカーの日本代表の一次リーグ突破の夢を閉ざす
ホイッスルが鳴った頃なのよ。ああっ! もうっ!
夢に形を変えてまで俺の生活を邪魔する気かっ! それも
一番嫌な夢に形を変えて! 今回の一次リーグで
とってもとってもささいな、どーでもいーことがあってから
気分がずっと悪いんだ! ここまでトドメをさすかっ!

当然、気分悪いから、また寝ますよね。次に起きたのが、
家を出なきゃ行けない時刻の30分前。
あわてて支度して、家を飛び出して…。もうね、やり場のない怒りが
最高潮に達しましたよ。フンガー! と「怪物くん」の家来のような声出して。