先月、書店で「ヤバいぜっ! デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ」が平積みになっていました。新刊かな? と思って買ったんですが、出版されたのは2006年6月と、1年前。そうかあ、だから iPhone のことが書いてなかったんだ。「携帯トリプルX」なんて、まさに iPhone だと思うのに、なんで触れてないんだろって不思議に思ってたんです。そんな1年前に発売された本ですが、そんなに古さを感じないのは技術的な面よりも考え方の面について書かれているからでしょう。この本に示されているスタイルは、1年経った今でも十分に通用します。

「AとBを組み合わせたものをつくり、それをどのように使うかを提案する」ことが、ビジネスでもクリエイティブでも重要になってきている時代です。そして、合わせるネタを多く持つために、いろいろインプットすることが大切だということです。

名古屋のメーカー、スガキヤ。ラーメンもさることながら、先割れスプーンの「ラーメンフォーク」も有名です。スープスプーンのような形をしていますが、先がフォークになっています。これ一本で麺を食べ、スープをすすることができるんです。こういう考え方をすることがこれからの日本人には必要です。そう、ラーメンフォークは近未来の日本人の生き方を象徴しているものなのです! …すいません、ちょっと言い過ぎました。ま、でも、こういうことって、こんなふうに昔からやってることなんですよね。今っぽく、マッシュ・アップとかなんとか言ってますけど。作ってもモノが売れない! とか、新しいアイデアがでない! という時には、この考えが頭の中にあると打破できるかもしれません。

さ、では、来月の「オリデの歌」をお届けしましょう。来月はホントに生活費がギリギリ…ということで、ラーメンズのコント「路上のギリジン」に使われた創作曲がアレンジされてビートマニアのような音ゲーになり、さらにそのアレンジ曲にオリジナルアニメがつけられたものです。これも立派なマッシュ・アップではないでしょうか。ではお届けしましょう! 「路上のギリジン -Show+rt Mix-」です! 元ネタの音ゲーやラーメンズも、機会があればぜひさかのぼってご覧ください。