前回、ボクが隔週でやっている朗読イベントのアーカイブをアップしました。これがビックリするくらい、アクセスがなくて! 朗読って、人気ないんだなあ…。

1時間近いものをまるまるアップしてるんで、最後まで見ることはないだろうとは思っていたけど、ページそのもののアクセスがなかったんです。「朗読? じゃ、いいや」って思った人が多かったんですね。

自分が逆の立場だったら、どうだろう。「朗読をアップしました。聞いてください」というものにアクセスするかどうか…。しないな、きっと。こちらから望んで、物語を聞こうとは思わない。

どうやって聞いてもらうか、閉ざされている扉をどうやって開けてもらうかということを考えないと。ネットにアップしただけでみんなが聞いてくれるってものではないね、朗読って。

あ、朗読をやめるってことじゃなくて、これからも続けていきますよ。ただ、ホントにアクセスがなくてビックリしただけです。

朗読って、楽しいですよ。読んでいるボクは。

朗読って、読む方はこんなに難しくておもしろいものはないと思ってるんだけどね。クライマックスに向けてどうやって構成していくか、とか、声色をどう使うか、とかを考えながらやってるのは、ボクの性分に合ってるみたい。

聞き手をどうやって物語の世界に引きこむかってのは、なかなか難しくて、導入のところから注意して世界観をつくっていくか、読み始める前から聞き手の心を開くような仕掛けをしていくかをしないと、うまく物語の世界に入ってもらえない。


朗読の教科書

読み始めている時も、聞き手の集中力のことを考えて、こちらが少しリラックスできるところをつくったり、その分盛り上げるところをつくったりします。ただ読んでるだけでは、聞き手は絶対に飽きてしまうからね。


朗読のススメ (新潮文庫)

エンタテインメントがこれだけ多くある中で、朗読はどうやってやれば今の時代に合うんだろう。ただ一人が舞台の上で物語を読むだけ、ってのは、どう考えても他のエンタテインメントとは分が悪い。それでも、声の表現の世界に魅せられてしまったから仕方がない。