ミッドランドスクエアシネマで「龍三と七人の子分たち」を観る。なんか「負けたぁ…」と思ったよ。つい笑っちゃった。にらめっこでもしてたんでしょうか、ボクは。周りの席からも笑い声が聞こえてきたよ。そういえば「タケちゃんの思わず笑ってしまいました」って番組があったけど、まさにそのフレーズがふさわしい。

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映画『龍三と七人の子分たち』公式サイト|大ヒット上映中!

組長を引退したものの、ヤクザの性分が消えないために普通の老人として生きていけない龍三(藤竜也)。そんな毎日にいら立ちを募らせる中、彼はオレオレ詐欺にだまされてしまう。人々をだます若い連中を許すわけにいかないと、龍三はかつての子分たちを召集して世直しをすることに。年齢に関係なくまだまだいけるとオレオレ詐欺のグループを倒しに向かう彼らだが、行く先々でとんでもない騒動を引き起こしていく。

引用元:映画『龍三と七人の子分たち』 – シネマトゥデイ

龍三の言い回しや仕草が、ビートたけしサンに似てる。藤竜也さんが見事にコピーしてるんです。そういう指示があったわけじゃないんだろうけど、よく似てたなあ。

安田顕さんも出演してたけど、ボクは彼がいつ仕掛けてくるか、楽しみにしてました。「水曜どうでしょう」や「変態仮面」の時の印象が強くて。いよいよか! と思った時にスパッと終わった。なんていさぎよい!

早撃ちのマックが西に啖呵を切るシーン、あれは漫才だったなあ。でも、リズムが微妙にズレてて、変拍子の演奏を聞いているようだった。ボクが一番「おー!」と思ったところ。その他にも、あのフリがあるからこそのオチなんだ、と思うところがいっぱい。

一番笑ったのは、クライマックスの銃撃戦。なんであんなことしたんだろう…と思ったフリが、しっかり効いている! 声を出して笑いそうになりました。危うくシネコンで観てるのを忘れるところだった。

笑いのテンポは決して速くはないけれど、確実に笑いを取ってくる。そのうちのいくつかが自分のツボにハマれば、負け。笑っちゃったんだもん、しょうがないよ。

ただ、ボクは途中でこれが名古屋でロケがあったのを思い出した。そしたら、舞台が名古屋に見えてきてしまったよ。だって、あのビルはあそこにあるし、カーチェイスはあそこを使ってるし、最後はあそこでしょ? 自分が知っている場所が映画に出てきたので、フィクションだか現実なんだか、不思議な感覚になりました。