イオンシネマ常滑で「世界でいちばん長い写真」を観る。地続きの人生を送っている人も、そうでない人も、あの頃に戻ることができる。

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宏伸(高杉真宙)は特に将来の希望があるわけでもなく、何となく流されるままに過ごしていた。ある日、彼は祖父が経営するリサイクルショップで、世界で一番長いパノラマ写真が撮れるというカメラを発見する。その時から宏伸の世界は次第に輝き始める。

引用元:世界でいちばん長い写真 (2018) – シネマトゥデイ

実は、温子がこの作品のポイントじゃないかと思った

実は、この作品を引っ張っているのって、温子じゃないかと思ったよ。高校3年生の夏休みという、日本人ならなんとなく感じる「最後の夏」を悔いのないように、うまくリードしていっているようにみえた。

おそらく、自分にも後悔のようなものがあって、そういう経験をさせたくないから、真宙に助言をする。

あの「高校3年生からみたら年上のおねえさん」っていうのは、男子なら誰もが何かをくすぐられるものはあるはずです。ストーリーの中でも、そういうシーンはあったし。分かるよ!武田梨奈さん、よかったなあ……!

人生が地続きな人も、そうでない人も、あの頃を思い出す

ボクは、高校生の時と43歳になった今が地続きなんです。高校生の時に始めた高校野球愛知県大会の実況は今でも続いてるし、ラジオでしゃべりたいなと思っていたことを、今でもやってるし。

高校生から今が地続きになっている人はそんなにいないかもしれない。進学や就職・転勤を経て、いわゆる「夢を手放す」という表現で諦めたものがある人の方が多い。

昔と今が地続きになっているボクが観ても、そうでない人が観ても、この作品は、ある時期の一瞬の思い出が蘇り、それを懐かしむことができるはずだ。

「ある時期の一瞬の思い出」って、仕事のことだけじゃなくて、恋愛のこともそう。オトナになった人の目からみたら誰でも分かりそうな失敗も、当時は盲目的に突っ走ったり。いやいやいや、最後でそんなことになるなんて、マジかマジか……! 女子の恋は、現実的なのか……? いやいやいやいや、違うだろ……。

あそこは「笑い」ってことで、ボクは消化しましたけどね。この作品、思わぬところで自然に笑えたなあ。そういうのが楽しめるとは思わなかった。

個人的には「高校3年生の夏、あの場所で撮影した」ってことで、見事にシンクロ

最後に、個人的なことを。この作品に出てくるロケ地のある場所が、ボクが高校3年生の時に参加した映像作品のロケ地なんです。高校3年生の夏、という、時期もピッタリ、シンクロ。そういう縁もある作品です。