劇団四季メソッド『美しい日本語の話し方』」を読みました。うん、このメソッドを取り入れれば美しい話し方になるよ! また、声を使ったコミュニケーションをしている人は相手にしっかり伝わる声づくりができるから「役者になるわけじゃないから…」と言わずに、手にとって欲しいです。

「母音法」「呼吸法」「フレージング法」

大きく分けて「母音法」「呼吸法」「フレージング法」の3つ。しっかり母音を発音して、しっかり腹式呼吸をして、どこでフレーズを切るかを考えるということです。

母音をはっきり発音する

母音が短い人、けっこういるんだよなあ。だから、ひとつひとつの音がくっついちゃう。日本語を話す場合は、音がくっついたら聞き取りにくくなる。「母音を意識するとクリアな発音になることもあるよ」とは、ボクも読み方を人に教える時には言っています。

腹式呼吸をしっかりマスターする

安定した声を出すためには、息がたっぷり必要。そのためには腹式呼吸のトレーニングが欠かせない。勘違いしがちなんだけど、お腹だけが膨らむんじゃなくて脇腹や背中も膨らむんだよね。

速くて長いセリフを言う時には、瞬間的に息を吸うことも必要。「劇団四季メソッド『美しい日本語の話し方』」には、ワンカウントで息を吸って長いカウントで息を吐くトレーニングがあります。これをマスターしたら、長いセリフも安定した声で言うことができます。

フレージングを自在に操るためにも、腹式呼吸を

文章でどこで切るかで、分かりやすく伝わるかどうかが大きく変わります。時には長くなってしまうこともあるでしょう。そんな時に腹式呼吸がしっかりできていれば、安定した声でセリフを言うことができますよね。

実践させて、腹式呼吸の大事さを分かってもらってます

ボクが手がけているレクチャーでは、呼吸法を教えていません。ホントはやりたいんだけど、週1回の数時間で、それが20回くらいという限られた時間では足りない。なので「劇団四季メソッド『美しい日本語の話し方』」でいうフレージング法のようなことを先に教えちゃうんです。そうすると、原稿の中で絶対息が続かない場所が出てくるから、その時に腹式呼吸の大事さを分かってもらって、勉強してもらいたいと思ってるんです。

声づくりって数年単位でできあがるものだと思うので、自分が意欲的になって取り組まないと難しいんですよね。半年や一年の週1回程度のレクチャーの中でメニューに組み込んで「腹式呼吸ができるようになった」と思い込んでしまうよりかは、じっくり取り組んでもらいたいです。