回転ドアが止まってました。ご年配のグループがぎゅうぎゅうに押し込まれてましてね。…あ、押し込まれたんじゃないな。自分たちで入っていったんだ。「入るのは2人までにしてくださいねー」って言われてた。

なんでそうなったのか、想像する。回転ドアは自動で動く。自動で動くといえば、エスカレーター。その感覚で入っちゃったのかな。

うーん、ちょっとイメージしづらいなあ。…あ、エレベーターか! ドアが開いて、箱の中にどんどん入る感覚で、回転ドアにもどんどん入っちゃったのか!

世の中には、当たり前に置かれているものでも、どうやって使ったらいいのか分からないものもある。ファミレスのドリンクバーだって、システムが分からなければ戸惑うだろうな。

そして、そういうものに限ってみんなが当たり前に使えるから、ミスった時は恥ずかしい。涼しい顔をしているけど、心の中の顔は真っ赤だったりする。これから年をどんどん重ねると、使えない機械も増えるんだろうなあ。

そろそろテレビの使い方だって怪しいぞ。リモコンにボタンがいっぱいついているのに拒否反応が出てきているぞ。


誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論