きょうは「10年前、10年後」というテーマで番組を展開。今週のパートナー、市民パーソナリティーの戸崎しょう子さんが話し始めたのは、最近知り合った方の死について。


正直、なかなか辛い部分に突っ込んでいくなと思った。寂しい気持ちになるためにラジオを聞く人はそんなにいないだろうから、この手の話の扱いは難しい。話しちゃいけないというのではなくて、聞いている人の気持ちをもう一回上げる作業をしなきゃいけない作業が必要になるから、大変なのだ。

クラブDJなら、一回落ちたテンションを上げるのにどれだけ必要なパワーがいるか分かるかもしれない。クラブDJじゃなくても、ゲーム「パラッパラッパー」をやったことがある人なら、分かるだろう。分かるんだろうか。

しかし、聞いている人がどうか、ということよりも、自分がしゃべりたい、と強烈に思う気持ちのほうが大事だ。その思いが空気感になって伝わるのがラジオ。本当に不思議なメディアだ。

心の表面をそっとなでるだけのような言葉が並んだら、聞いている人にはばれてしまうだろう。しかし、心の内面から出てくる言葉は、聞いている人にスッと入っていく。トークのテクニックがどうだということ以前に、大切なことだ。

ラジオでしゃべるために、準備をする。最初はそれに縛られるけど、そのうち苦しくなる。準備の時間を取るのが大変だし、頭で考える言葉なんてそのうちストック切れになる。

困った、もう何も出てこない! となって、ようやく自分の言葉が出てくる。そして、聞いている人はそういう言葉を待っているはずだ。ラジオで言われる「個性」って、そこにあるんじゃないかと思う。