109シネマズ名古屋で「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」を観る。ボクはこれを「ニックのモテモテ冒険記」と呼ぼう。そういう皮肉を言いたくなるくらい、うらやましいキャラクターだ。

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中東で、古代エジプトの文字が刻まれた石棺が発見される。その発掘に居合わせたアメリカ軍関係者のニック(トム・クルーズ)は、考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)らと共に調査のために石棺をイギリスに運ぶ飛行機に乗り込む。だが、フライト中に思いも寄らぬアクシデントが起きて、ニックをはじめとする軍関係者を乗せたまま輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺の所在もわからなくなってしまう。

引用元:映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』 – シネマトゥデイ

ニックのモテモテ冒険記

トム・クルーズが演じているからいくぶん薄まっている感じがしたけど、ニックってのは、まあホント、イヤなやつだね。自分のことしか考えてない。

それに、モテるし。「え、いきなりジェニーと、そういうことなの?」って思ったし、言ってしまえば、敵であるアマネットとも、でしょ。やだねえ、なんかこう、魅力でひょうひょうと生きていて、女性とのコミュニケーションがうまいってのは。

自分が持ってないですからね、こういう要素を。イヤだなあと思うのは、うらやましいと思う心の裏返し。

そう、この作品、アマネットが魅力的。的であるはずなのに、憎めないっていうか……おっと、こう思ってしまうのは彼女の思うツボだ。

なるほど、ゾンビ映画か

観ている途中で「ああ、これはゾンビ映画だな」と思うようになった。アマネットの登場シーンで気づけばよかったんだけどね。それほど刺激の強いものではない、マイルドなゾンビ映画。それでも、苦手な人はちょっと辛いかもしれないかな。

ずーっと怖がらせるタイプの作品ではなく、ところどころにニックのチャラいキャラクターが出てくる。これもボクはイラ立つ。「なんでそこで話をずらすようなことをするんだ!」と。

キャラクターのすべては終盤のため

そう思っていた物語の終盤、ニックは今までの代償を払うようなことになる。ああ、なるほど、すべてはこのためか。ここに向かっていくために、あんなキャラクターだったのか。

ニックをとことんワガママな奴に演じてしまうと、感情移入しにくくなる。そのあたりを考えて演出されているのかもしれないな。