人間を43年近くやっていれば、いい時もあれば悪い時もある。30代で想像していたよりも、それはそれは大きな波が来るもんだなあ、ということを、人生の大海原に漂いながら思ってます。おお「人生の大海原」なんて、先人はよく言ったもんだ。

でもね、自分のこれまでの人生の浮き沈みなんて、小室哲哉さんのものと比べたら小さい小さい! そんなものは波ではない、とも言える。

2018年1月19日に、小室哲哉さんが引退を表明しました。1986年に「JINGI・愛してもらいます」の衝撃から32年、自分が聴いてきた音楽は常に小室さんの音楽がありました。あのサビのメロディーは、本当にキャッチーだった。

中山美穂から TM NETWORK という、あまりない流れを経てたどり着いたコムロミュージック。東海ラジオの「SFロックステーション」の哲ちゃんでもあったので、パーソナリティー性も魅力でした。「神社でB」には間に合わなかったけど「アイドルだって You Can Dance」はギリギリ。どちらかというと Fanks Dyna-Mix DJ 二代目、木根尚登さんの時代だったな、聴いてたのは。

なんていう昔話だ! と自分でも思うんですが、その頃から音楽性のすごさや魅力的なパーソナリティー性を知っていたので、TKサウンドが流行った時も、テレビ番組「HEY! HEY! HEY!」のトークで脚光を浴びてる時も、ボクは「そりゃそうだ、今に始まったことじゃないよ」と思ってました。

ただ、本人の気のよさとは反対に進んでいく。あまりにビッグネームになり過ぎて、自分の周りに人が多く集まるようになった。その気のよさからだまされてしまったことだって、あっただろう。完全な想像だけど。

でもね、でなきゃ、あんなに借金抱えないと思うんですよ。その結果、逮捕されてしまって。その後は今に続く苦しい道のり。一生懸命気を張っていたけど、週刊誌の報道でパーン! と、何かが弾けてしまった。

何年かしたら復活を、とも思うんだけど、小室先生は今年60歳。戦い続けた君に励まされてきたので、ゆっくりしてください、というのがボクの気持ちです。

TM NETWORK のデビュー30周年のライブ、観に行ってよかった。その後にクラブでDJをしたのを、観に行ってよかった。DJブースから5メートルくらいだったのが、ボクとTKが一番近い距離にいた時でした。