サッカーJリーグの大会方式が、再来年の2015年から変わります。ボクは2ステージ制はいいと思うけど、スーパーステージとチャンピオンシップはどうかなあと思っています。一年間で一番勝ち点を得たところが優勝でないとおかしいですよ。
2ステージ制だと、Jリーグへの熱が冷めにくいはず
Jリーグの実況をしていて思うのは「けっこう間隔空くなあ」ということ。担当する試合の実況に向けて準備をしていると、準備が終わったらまた準備という週もあれば、何週間も準備をしないこともあります。
つまり、試合があったりなかったりが激しいんです。ひとつのリーグ戦で中断期間があると、せっかく盛り上がっていった気持ちが落ち着いちゃう。興味のなかった人へJリーグへの熱を上げていくためには、常に風を送っていないと。なので、盛り上がった熱が冷めないうちに決着をつけるのは、結果として興味を持ち続けられることになると思います。
年間勝点1位のクラブに優位性がない
ただし、スーパーステージとチャンピオンシップはサッカーのスタイルに合わないと思うんです。プロ野球にはクライマックスシリーズがありますが、あれは何試合か戦って勝ち越した方が優勝というシステムです。スーパーステージとチャンピオンシップは、一発勝負だもの。たまたまその時の結果がよかった方が勝ち上がるんだもの。
その年一番強いクラブって、一発勝負では負けることがあっても、何試合か戦っていけば力の差が出てきて、結果として勝つと思うんです。先日決まったチャンピオンシップの方式だと、年間勝点の1位のチームが一発勝負に負けてしまうと優勝ではなくなってしまう。これがなんとも、ボクには気持ち悪い。
アウェーゴールに似たポイントを与えてはどうか
なので、年間勝点の1位のチームに有利な方法でチャンピオンシップをしてほしいと思うんです。例えば、アウェーゴールに似たポイントがひとつ、年間勝点1位のクラブに与えられているとか。キックオフから1-0で始まってるようなものですが、これだとスーパーステージに勝ったクラブが最低でも2ゴールをあげないと年間勝点1位のクラブを倒せない。年間勝点1位のチームは守りに入っちゃうかもしれないけど、そのくらいのご褒美はあってもいいと思います。
とにかく、ボクは年間勝点1位のクラブへの敬意はもう少し払われてもいいと思っています。「このシステムじゃ年間勝点1位のクラブを倒せないよ!」というくらいでもいい。たぶんボクは「チャンピオンシップに勝ったクラブが年間優勝」というところに引っかかってるんですね。
2015シーズン以降のJ1リーグ戦大会方式について
■大会方式
18クラブによる2ステージ制リーグ戦および、スーパーステージとチャンピオンシップ。
〔リーグ戦〕
各ステージ1回戦総当たりのリーグ戦。
- 両ステージでホーム&アウェイとなる
- 各ステージ17節、153試合(両ステージ合計306試合)
- 年間勝点1位のクラブはチャンピオンシップへ、各ステージ1位、2位クラブはスーパーステージに進出する
〔スーパーステージ〕
各ステージの上位2クラブによる、ノックアウト方式のトーナメント戦。
1stステージ1位と2ndステージ2位、2ndステージ1位と1stステージ2位で1回戦を行い、勝利クラブが2回戦に進出。2回戦の勝利クラブがチャンピオンシップに進出する。※各ステージの上位2位クラブの中に年間勝点1位クラブが含まれる場合や、当該クラブが重複する場合のスーパーステージの開催方法については、決定次第発表する
〔チャンピオンシップ〕
年間勝点1位のクラブと、スーパーステージの勝利クラブによる対戦。(1試合)*リーグ戦の試合会場は原則として各クラブのホームスタジアム
*スーパーステージ、チャンピオンシップの試合会場については決定次第発表
*年間順位の決定方法については決定次第発表
引用元:Jリーグ – 2015シーズン以降のJ1リーグ戦大会方式について
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