109シネマズ名古屋で「ベイマックス」を観る。サンフランシスコと東京が一緒になったような街でのお話はとても日本的な物語でした。まるで日本のコントを観ているようだ。

ベイマックス|映画|ディズニー|Disney.jp |

西洋と東洋の文化がマッチし、最先端技術分野の先駆者たちが数多く住んでいるサンフランソウキョウ。そこに暮らしている14歳の天才児ヒロは、たった一人の肉親であった兄のタダシを亡くしてしまう。深い悲しみに沈む彼だったが、その前にタダシが開発した風船のように膨らむ柔らかくて白い体のロボット、ベイマックスが現れる。苦しんでいる人々を回復させるためのケアロボット・ベイマックスの優しさに触れて生気がよみがえってきたヒロは、タダシの死に不審なものを感じて真相を追い求めようと動き出す。

引用元:映画『ベイマックス』 – シネマトゥデイ

ディズニーのコミカルなシーンって、西洋的っていうか、日本人にはピンとこない間合いであることが多い。ワンシーンをじっくり見せて、シニカルなひと言をしゃべる、みたいな。その間合いは時間にして3秒弱くらい。日本のコントを長く観ているボクは、これはちょっと長く感じる。

ところが、この作品のコミカルなシーンでは、ボクに気持ちいい間合いでズバズバ入ってくる。時間にしたら、1秒強かな。この違いは小さいようで大きい。この点から見ても、とっても日本的な作品をだなと思います。

ケアロボットと少年の交流と聞いてボクが思ったのは、ハートウォーミングな物語。兄を亡くした少年がケアロボットのおかげで心の傷を癒す…という内容を想定していたんだけど、ぜんぜんそんな雰囲気にならない。そして、ボクが勘違いしていたのが分かったのはラストシーンだったのです。

…あ、この作品、エンドロール中に帰っちゃいけないタイプのやつですよ。ボクの勘違いを正してくれたのは、そのシーンだから。

あそこに出ていた人が誰かということが分かれば、この作品の見方が分かる。若干戦隊もののコスチュームに見えたところがあったのも、そういうことだったんだ。というか、原題は「Big Hero 6」なんだね。それなら、ああいう展開になったのもうなずける。何の知識も入れないままだと、こういうことが起こるからおもしろい。

なので、ボクは捉え方をまったく間違っていたんだけど、思い返してみると、暴走しかける少年のストッパーになっていたのが仲間であったりベイマックスだったりするんだよね。そうやって止めてくれたり、あるいは助けてくれたりする存在がいれば、困難にも立ち向かえるかもなあ。