午後、専門学校で講義。20秒のラジオCMナレーション実習。授業時間は180分、それを17人で分けあったら、ひとりあたりの時間は…あんまりないなあ。

ま、そのぶん実践に近い形になるからいいかもしれないけどね。授業って気持ちだと、どうしてもスロースタートになりがち。何回かやっているうちに突然うまくなって「だったら最初からそれをやってくれよ!」ってこと、あるんです。実際の現場だって、そんなにテイクを重ねることはありません。

たぶん、高校の授業の延長という気構えから脱却した人から順番にうまくなっていくのだと思う。自分で「あ、こういう感じなのか」とつかんだものは一生モノ。それは声の表現に限らず。

夕方、今度は事務所でレクチャー。こっちはもうちょっと深刻で、教えているのは新人とはいえタレントと呼ばれる人たち。早く技術を身につけないとごはんが食べられない。もっとも、技術を身につけてもごはんが食べられるかどうかは分からない世界だけどね。それでも、納得するまでやりきったらきちんと次のステージに行けると思うよ。