「春物お値下げしました。」とポスターに書いてあった。一瞬、助詞の使い方が間違ってると思った。

よく考えたら「お値下げ」という意味だった。「値下げ」を丁寧に言っている、ということか。つまり「春物、お値下げしました。」ってことか。

「お値下げ」って言葉に耳馴染みがない…あ、この場合は見慣れてない、か。とにかく、ボクがあまり使わない言葉なので「春物を値下げしました、って意味で、助詞の『を』が『お』と間違ったんじゃないの?」と思ったのです。

「春物値下げいたしました」じゃダメなのかなあ? 最近、言葉の前の方をこねくり回したような表現が多いなあ。「させていただきます」ってのも、他の言い方ができそうな時に、よく出てくる。

「いたします」って、すっきり言えばいいのに、あと、そういう言い方をすると自分に覚悟ができるんだよね。「お送りさせていただきます」より「お送りいたします」って言った方が、自分がやるんだって感じ、しませんか?

すっきりする敬語の使い方があるのに、言葉を過剰にたすような言い方は、自分の責任を回避しているような気がしてならないのです。


これでカンペキ!マンガでおぼえる敬語