夕方から、東海ラジオ。なんて久しぶりなんだ! というか、今月は初めてだ! 7月の最終日曜日だというのに! 高校野球の実況で、週末はそちらに行くことが多かったんです。

今年は初めてラジオでの実況をしました。その時にボクが一番心がけていたのは、ボールインプレーになったら描写に切り替える、ということ。これ、たぶん野球の実況をする時のコツかもしれません。

具体的に言えば、ピッチャーが投球動作に入ったとき。ここから審判のコールがあるまでは描写に集中する。ストライク・ボール・アウトなどのジャッジがでるまでは、解説の方にお話を伺ったり、資料を読んだりしない。

テレビだとボールインプレーの時でも解説や資料を読んでも成立するでしょうけどね。映像で追いかけられるから、音声が違うことを言っていても大丈夫。でも、ラジオの場合は実況がしゃべったことしか伝わらないので、ボールインプレー中に解説や資料に話題が行ってしまったら、打球の行方を追うことはできない。

これ、ラジオ局のアナウンサーなら基本的なこととして身についているんでしょうけどね。スポーツに限らず、動いているのか止まっているのかを意識して話を組み立てていけばメリハリのついたものになると思います。

でも、ボクはスポーツ実況を誰かに教わったわけではないのに、何でそんなことを意識できたんだろう…? きっと東海ラジオでプロ野球中継をずっと聴いていたからなんだろうな。お手本って、こういう身近なところにあるんだよね。意識を持っていれば、思わぬ所にお手本があるもんだ。