「Windows XP」のサポートがあと1年を切りました。まだ現役で使っているオフィスや学校も多いですよね。ひょっとすると、当時のパソコンをずっと使っているのかな。作業に時間かからないのかな。作業時間の短縮、という面から見て、時間のかかるパソコンは本当に困る。
<2001年に発売されたパソコンの基本ソフト、マイクロソフト社の「ウィンドウズXP」は、日本時間の来年4月9日、製品のサポート期間が終了します。
それ以降は、セキュリティー上の欠陥が見つかっても、修正するプログラムが提供されなくなるため、ウイルスに感染したり、不正アクセスを受けたりする危険性が大幅に高まります。
民間の調査会社によりますと、去年11月の時点で、ウィンドウズXPは国内で利用されているパソコン、およそ7700万台の33%余り、企業のパソコンに限れば、40%余りで引き続き使用されています。>
Windows XPは、その後に出たWindowsOSよりも評判がよかったりします。なので、パソコンに詳しい人も「無理して新しいOSにするよりも、XPの方が使えるよね」という気持ちがあるのは事実。ボクもWindows XPを使っていて、次のパソコンを考えた時に「Windows Vistaは嫌だなあ…」と思ってMacBookに乗り換えたんです。
で、しばらくしてWindows Vistaを使うことがあったんですが、やっぱり動きが遅くてイライラしたなあ。古いパソコンでWindows Vistaを動かすには性能が追いつかなかったのか、それとも原因はWindows Vistaではなくて、そのパソコンに入っている別のソフトなのかは分からないけど、とにかく遅かった。
こうした、ウィンドウズXPが搭載されたパソコンは、企業や一般の家庭だけでなく、多くの教育現場でも使われ続けています。
文部科学省の調査によりますと、去年3月時点で、全国の公立の小中学校や高校などの授業用のパソコン、およそ192万台のうち、46%余りに当たるおよそ90万台で、引き続き、利用されていました。
このうち、千葉県佐倉市では、34ある市立の小中学校で、合わせておよそ2000台の授業用のパソコンが導入されていますが、半数の1000台ほどがまだXPのパソコンです。
しかし、今年度中には乗り換えを進めることができず、佐倉市教育委員会は対応に苦慮しています。
おととしの東日本大震災を受けて決まった学校の耐震化を再来年度までに完了するため、基本ソフトの乗り換えにかかる、合わせて5億円余りの費用を捻出できないのです。
教育委員会は、来年度予算で対処する方針ですが、サポートの終了までに乗り換えが間に合うかどうかは分からないということです。
そして、間に合わなかった場合には、学校のパソコンをインターネットにつながないで使うなどの対策も検討しているということです。
1000台のパソコンを乗り換えるコストは、一台あたり50万円かあ。コストを抑えるためにスペックを落としたら、またすぐに動きが遅くなるだろうし。
だいたい、パソコンの教育をするんだったら、児童が「学校のパソコンは遅いもん。家でやった方が早いよ」と思うようではいけないと思うんです。…あ、普通はそんなに家でパソコンは使ってないかもしれないなあ。ついボクの基準で考えちゃった。
お金がかかるので簡単にパソコンは買い換えられないとは思いますが、現場から上がってくる「パソコンが遅すぎて作業時間が長くなる」という声には耳を傾けていてほしいです。ほんの数秒遅い、というのも、すべての作業で積み重なったら一日数十分単位のロスになるからね。CPUの速度をひとつの目安にして、これより遅いものは替える、とすればどうかなあ。
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