最近、月曜の午後はタイミングがすべて合うと「声の表現をとことん見つめ直す日」になる。専門学校で学生に講義して、事務所で新人さんに読みを教えて、居酒屋さんで自分が朗読イベントをして。これはひょっとすると、ものすごく幸せなことじゃないだろうか?

朗読はオーディエンスが聴く態勢になっていないと成立しない、この世で一番弱っちいパフォーマンスだと思っています。なので、ここでも何度か書いておりますが「居酒屋さんで朗読」というのは本来、相性が悪いものです。こちらの朗読も、お客さんの盛り上がった笑い声一発で吹き飛びます。

ただ、聞かれてないかと思うとそんなことはない。内容は伝わってなくても、声の調子や言葉をクリアに伝えてる雰囲気は伝わってるんです。それはお客さんからの声を伺っているとよく分かる。

なので、読むってのは内容の雰囲気をそれにあった発声で読むことなのかなあというのが2009年版のオリデのマニュアルです。そのうち更新されるかもしれませんが。

イベントが終わって店長さんと今後についての話し合い。朗読という押しの弱いパフォーマンスをどうショーアップしていくか、ここから面白くなりそう。