雨がざあざあ、風がごうごう。雨って横から降るんだっけ? の中、豊田スタジアムへ。こういう天気なので、早めに向かう。

エフエムとよた「GRAMPUS BEAT」で、J1第13節、名古屋グランパス対アビスパ福岡の実況生中継。インターネットでもストリーミング中継を行いました。

前半、最終ラインから一気に前線にロングボールを送ろうとするグランパスに対して、アビスパは統制の取れたポジショニングでそれを阻止する。前に出せないグランパスは横にボールを出しながら前をうかがう。

対するアビスパはボールを奪うと短いパスをつないで一気にゴール前にボールを運ぶ。グランパスは中村選手やダニルソン選手などがその勢いを止める。

先制はグランパス。右サイドから中村選手が上げたクロスをケネディ選手が合わせる。キーパーがこぼしたボールをもう一度ケネディ選手がシュートする。その3分後、アビスパはPKのチャンス。岡本選手が決めて同点に追いつき、1-1。これで前半終了。

後半、グランパスは全く違う攻め方を見せる。前半にはなかった相手のディフェンスラインの裏側に走る動きでチャンスをつくる。そんな中で生まれた玉田選手のゴール。しかしアビスパも重松選手にゴールが生まれ、2-2の同点。アビスパは7連敗してるけど、得点できないチームじゃない。

ただ、ケガから復帰してきた選手が揃い始めたグランパスと、前節でケガ人が出たアビスパとの差が出たのが後半残り10分。グランパスは藤本選手にゴールが生まれると、その藤本選手に代わって7ヶ月ぶりに戻ってきたブルザノビッチ選手がゴールを決める。さらにアディショナルタイムに、途中出場の永井選手からのクロスを合わせた玉田選手がこの試合2点目のゴール。終わってみれば5-2。野球のスコアみたいな結果になった。

ブルザノビッチ選手はユニフォームを脱いでゴールを喜んだ。これには当然イエローカードが出されたけど、7ヶ月の気持ちが爆発したんだろうな。そのあと、ベンチで控えの選手たちと喜んでいたのは、彼の苦しみをみんな知っていたからなんだろうね。

上昇機運をつかんだグランパスと、8連敗のアビスパ。アビスパにとってはまた、魔の後半になってしまった。きょうは悪夢の後半と言うべきか。

豊田スタジアムから帰るときはすごい雨と風。いつもは渋滞するスタジアム前の道も空いていた。やっぱりみんなきょうは早く帰るんだな。それとも、あんまり外に出てないのかな…と思ったら、途中で寄ったハイウェイオアシス刈谷にはかなりの人がいた。グランパスのレプリカユニフォームを着た子どもたちも。雨ニモマケズ、風ニモマケズ、用があったらどんな天気でも外に出るんだね。