名古屋ボストン美術館でいろんなドレスを観て来ましたが、その中にはデザイン画と一緒に展示されているものもありました。また、ファッションコンテストで入賞した作品が別で展示されていて、そこには作品明細書も一緒にありました。ボクはこういう、デザイン画とか作品明細書って好きなんです。

ファッションのデザイン画とか作品明細書って、簡単なスケッチ画と一緒に…色見本って言うんですか? 実際に使う布が貼り付けてあるんです。色彩具じゃ出せない風合いを、実物の布を使って指示するんですよね。ボクはそういうことを知らないから「なるほど、こうやって発注したりプレゼンしたりするんだ」と、いつか自分がそういう立場になった時の参考にしようと思います。ま、ファッション業界には進むことは、ないと思いますが。

ボクはないと思いますが、これからファッション業界に進む人にとっては、こういうものが公開されるのはすごく勉強になるんですよね。特に、まったく分からない人には仕事の進め方を知る大きな参考になるわけだし。

ボクが一番大きく関わらせてもらってるラジオ業界で言うならば、キューシートの公開と同じことかな。番組をどう進めていくか、どのタイミングで音を出すか、何分にこのコーナーに行くのか、ということを記してある台本のようなもので、ラジオパーソナリティーはこれを見ながら進行するんです。言わなきゃいけないセリフは書いてあっても、言うことを一字一句全部書いてあるわけではありません。

…と、こう書くと「へえ」って思う人も多いと思います。見たいって思う人もいるかも。こういうアプローチで業界に興味を持つ人もいるんです。

興味のある業界がどんな風に仕事を進めていくのか、そのための資料を見られる機会があるのはなかなかないので、チャンスがあればぜひ見るといいですよ。