109シネマズ名古屋で「ラ・ラ・ランド」を観る。映画史に残る、とは、こういう作品のことなんだろうな。

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映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

引用元:映画『ラ・ラ・ランド』 – シネマトゥデイ

それまでの映画を取り込み、次の世代に渡す。新しいクラシックだ

オープニングの「Another Day of Sun」が、まるでテーマパークのエントランスみたいだ。「ようこそ、ラ・ラ・ランドへ!」と、観ている人を一気に世界へいざなってくれる。圧巻ですよ、これ。

数々の作品へのオマージュが散りばめられている…んだろうなあと思うシーンがいろいろ。デイミアン・チャゼル監督は「鈴木清順監督の影響を受けた」とも言っているようだしね。そのあたりは、ボクは詳しくない。

ただ、映画史の流れに乗るものだと思う。これまでの映画の歴史を取り込み、今の作品に仕上げたこの作品は、50年、100年経っても魅力のあるものになっているんだろうな。

映像の美しさと、ハッピーに向かっていくストーリー

映像を観ていて、ここまで「キレイだなあ…!」と感じたのは初めてだ。オープニングもそうだし、プラネタリウムでのデート、エンディングも…。というか、このあたりの魅力は予告編でも出ているんだけどね。

ただ、当たり前だけど本編の魅力はそれ以上。「ああ、これ、予告編を観なければファーストインパクトはすごかっただろうなあ」と思った。

ストーリーも「観てよかった! 幸せ!」となるゴールに向けて進んでいく。ちょっとした葛藤は、香辛料程度だ。デイミアン監督の前作「セッション」とは逆のベクトル。この振り幅でふたつの作品が撮れるなんて…!