TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」を観る。よく分からないまま観たけど、時間が経つほどに「あれ、ひょっとして、やってること、すごくなかった?」と思える作品だった。

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HiGH & LOW

五つのチームがしのぎを削るSWORD地区。ある日、かつて警察官に暴力を振るい収監されていた悪名高いスカウト集団「DOUBT」のリーダー、林蘭丸(中村蒼)が釈放される。DOUBTはROCKY(黒木啓司)率いる「White Rascals」と深い因縁があり、勢力拡大をもくろむ蘭丸はプリズンギャングと手を組み、SWORDをつぶすために抗争を仕掛けてくる。

引用元:映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』 – シネマトゥデイ

誰がどのチームなのか、結局分かっていないまま観た

G-SWORDの紹介、とも言える冒頭。あれがないと、初めてこのシリーズを観るボクには何がなんだか分からなかっただろう。そのくらい、登場人物が多くて世界観が複雑になっている。

でも、最後の最後まで誰がどのチームかしっかり区別はつけられなかった。さすがに White Rascals と達磨一家は区別がついたけど、鬼邪高校と RUDE BOYS の区別がついていたかどうか、怪しい。

詳しい人なら「なんで! 分かるじゃない!」って言われそうだけどね。登場シーンの音楽が違うんだから。それよりも、もう圧倒されちゃって。人数の多さと、彼らのアクションに。

圧巻なのは、クライマックスのバトル

クライマックスでの壮絶な喧嘩のシーン。ミュージックビデオを撮ってもいいんじゃないかと思うくらいの広いセットで、メンバーが大暴れ。この迫力は、ほかの日本映画ではなかなか観られない。

身体能力の高さ、だよね。その一端は予告編でも垣間見ることができるけど、これがほぼノンストップで続くんだから。食べたと思ったら次のを盛られる、わんこそば状態。

アクションでお腹いっぱい、でも次のが欲しくなる。これが HiGH&LOW の魅力なのか。

九龍グループも、濃いメンバーだなあ……!

オッサンだって、負けてない。九龍グループのメンバーの濃さといったら! 特に源会の会長を演じた高嶋政宏さん。ホントに、この役を楽しんでるなあ。ファーストシーンの、車の窓越しに顔が映った時のアレとか、その後の猟奇的な振る舞いとか。

これだけのボリュームで、ストーリーがどのくらい進んだかといえば、うーん……どのくらいだろう。ほかの作品だったら、ここからあとふたつかみっつくらい、話が進むかもしれない。そのくらい、進んでない。

ただ、これは演じている彼らのアクションを楽しむ作品なので、そこが多い方が当然いい。そして、ボクはそれにまんまとハマってしまったのです。

後から気づく、このすごさ

観終わってしばらくしてから、ふと気づく。ちょっと待て、今思い出してみたら、かなりすごいことをやってたんじゃないか、と。もう一回観て、細かいところをチェックした方がいいんじゃないだろうか。

そういう意味では、映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の香りを感じる作品、とも言えるかも。