ラジオをやっていて楽しいことのひとつに、選曲がある。


以前担当していた番組では毎週30曲近くを準備していたが、今の番組では月に1回程度で、20曲ほど。

構成によって2曲連続で流すところもあって、そのゾーンは腕の見せどころ。クラブDJのように、前の曲の印象を引っ張って次につなげる。

クラブDJ、なんてカッコよく書いたけど、選曲の基本は「浮かんじゃったんだからしょうがない」。これまで聞いていた曲の数々が頭の中に印象として残っていて、その記憶の断片を頼りに、つなげていく。

SKE48の「意外にマンゴー」の後に、何をかけようか。これまで聞いてきた曲の数々の印象を思い出す。記憶というのはおもしろいもので、思いもかけない曲が浮かんでくる。

「バナナの涙」。うしろゆびさされ組。フルーツでつながるし、作詞者が同じ、というつながりもある。これにしよう。

2017年リリースの「意外にマンゴー」の後に、1986年の「バナナの涙」。まさかラジオを聞いている人も、31年前の曲がこんなふうに流れてくるとは思わないだろう。

ラジオを聞く楽しさのひとつに、意外な曲が流れてくるということがある。そこから会話のきっかけになれば、それでいい。

きょうのパートナーの、戸田佳歩さん、うしろゆびさされ組にはピンとこなかったけど「ハイスクール!奇面組」のエンディングって言ったらピンときた。音楽には人それぞれ思い出があるものだ。

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