「どうしたら運がよくなりますか」という質問に対しての答えは、鍋島雅治著「運は人柄(KADOKAWA)」に書いてあることで間違いない。欽ちゃんこと萩本欽一さんが言っていることと似ていた。
つまり、運のいい人っていうのはまさに「人柄」なんです。欽ちゃんが駆け出しの頃、芸人を辞めようと劇場に申し出たら「あいつは気持ちのいいあいさつをするから、置いてやってくれ。金がないなら出すから」と、周りの好意で辞めなくてすんだというエピソードは、ボクの心の中に強く残っている。
運がいいというのは、宝くじで1等が当たったということでも言うのかもしれないけど、自分が「こうなったらいいなあ」と願っていたものがいつの間にか叶っている、ということだ。ボクは運がいいかと言われたら、間違いなく運がいい。
欽ちゃんの本を読んでいて、その心構えを早い時期に学んだってのは、とても大きかった。ぜひ読んでほしい……って、鍋島さんの本でも十分だよ!
ボクが欽ちゃんの本以上に学んだのは、人生をマンガやアニメのキャラクターのように設計してもいいんだ、ってこと。こういう発想はさすが漫画原作者。もう一回、小池一夫さんの本を読み返したくなった。
この文に出会えただけでも、今のボクには大きかった。
自分の人生がひとつの物語であるならば、「どうも生きる張り合いがない」「なにもやる気が起きない」という場合、自分の人生のテーマがなにか一度じっくり整理して考え、あるいはテーマを見つける努力をする必要があるのではないでしょうか。
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テーマが大事だ、というのはラジオパーソナリティにも当てはまるところがあって、オーディション用にデモテープ(今なんて言うんですかねえ。テープで作ることなんて、今はもうないし)を作るコツって、自分がしゃべることでどんな価値を与えることができるかを考えることなんですよね。
これ、自分の強みを出すこととか、個性を出すことって言い換えられるけど、その視点が抜けたものっていうのは、聴いている人の心を打たない。
とは言っても、自分がデモテープの審査を通ったことはない。自分のテーマがブレてるからなんだろうなあと思いながら、じゃあ
自分のテーマってなんだ、ってことをずーっと考えてます。
そのヒントがここにあった。自分のテーマの見つけ方は漫画に学べ。そうか、漫画を人生にトレースすればいいのか!
漫画をつくることやその業界から、運を高める方法、日常のコミュニケーションに役立つ方法を学び、運をよくしていく。どんな指南書よりも、漫画って人生の役に立つんだなあ。
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