TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「クソ野郎と美しき世界」を観る。多彩な印象を持つことができる、愛にあふれた作品だ。

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クソ野郎と美しき世界 THE BASTARD AND THE BEAUTIFUL WORLD

全速力で走るフジコと、フジコを追うマスクをした極悪人マッドドッグは、天才ピアニストのもとへ向かう(『ピアニストを撃つな!』)。歌を食べる少女「歌喰い」と歌えないアーティストは……(『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』)。失った息子の右腕を捜す旅をしている夫婦が、沖縄の海にたどり着き……(『光へ、航る』)。クソ野郎たちが集まるダンスフロアで……(『新しい詩(うた)』)。

引用元:映画『クソ野郎と美しき世界』 – シネマトゥデイ

それぞれの作品の第一印象

冒頭の十数分で「なんじゃこりゃ!」となった。メチャクチャな展開なんだけどパワーがある。学園祭の映画のノリか? とも思うほど。

一転、グッと引き込まれる展開に。歌を食べる少女、なんておもしろい着眼点だ。

そして、泣けちゃうコメディ。セリフの間の扱いがとてもうまい。笑いを知っている人でないと、こういう作品は作れない。

さらに、すべてのものがつながったラスト。強引でもここまでつながると、気持ちいい。

……というのが、第一の感想。短編が集まっているとはいえ、こんなに多彩な印象を持つとは思わなかった!

いろいろあった3人をサポートする、愛を感じた

それぞれの主演である3人は、誰もが知っているとおり元SMAPのメンバー。SMAPの元メンバーは森くんで、元SMAPのメンバーはあとの5人。

5人のうち3人は所蔵事務所を退所して、さあこれからどうなっていくのか。今までとは違う展開をみせるのか、新たな一面をみせるのか。

そんな期待の中で生まれたのが、この作品。それぞれの監督が、どうやって個性を生かしていくのか。その結果が、多彩な印象を持つことになったのだ。

画面から「この3人を支えていくんだ!」というエネルギーを感じたのは、気のせいかなあ。ボクがSMAPのことに重ね合わせ過ぎているのかなあ。

一番ビックリしたのは、歌を食べられた香取慎吾さんの演技。あれは、もうちょっと練習したら腹話術ができるんじゃないかなあ。絵も描けるし、アーティストだなあって思ったよ。