TOHOシネマズ東浦で「OVER DRIVE」を観る。新田真剣佑さん、すごかった……! この作品、彼がいなかったら全然違う印象だったよ。
ラリー競技の最高峰とされるWRC(世界ラリー選手権)の登竜門であるレースに挑むスピカレーシングファクトリー。国内トップクラスのチームが火花を散らす中、スピカの所属ドライバー檜山直純(新田真剣佑)は攻めの走りこそが勝利の決め手と信じて無謀な走行を繰り返す。彼の兄でチーフメカニック兼エンジニアの篤洋(東出昌大)と直純は、ラウンドごとに衝突し、チームは険悪な空気に包まれる。ある日、直純のマネジメントを務めることになったエージェントの遠藤ひかる(森川葵)がやってくる。
新田真剣佑さん、だね、この作品に必要なのは!
直純は攻めの走りこそが勝利の決め手と信じて無謀な走行を繰り返すドライバー。一匹狼な彼にも、誰にも言えない事情があった……っていう、こういう作品には、よくある話。
そんな、よくあるキャラクターを新田真剣佑さんが演じてます。これが、最っっ高に、いいんです! なんですか、あの、表情ひとつで心の内まで表現してしまう演技はっ!
映画「ちはやふる」での、綿谷新を演じた時とはまったく違う印象。そのイメージが強くて「パシフィック・リム: アップライジング」では、どこに出演していたか印象になかったほど。観てたのに、気づかなかった。
そのくらい、役によって印象が変わる真剣佑さんです。この作品から入ったら、嫌いになるだろうなあ。そのくらい、嫌な奴に針を振り切って演じてる。
そして、その演技の中に時々みせる柔らかい表情が、観てる人に「ああ、この人も心にいろいろ辛いことを秘めてるんだな……」と思わせる。ただ突っ張ってるだけなら、演じられる人も多いと思うけど、直純をこういうふうに演じるのは、真剣佑さんだからだろうなあ。
もし、違う人が演じていたら、全然違う印象になっていたと思うよ。ちょっと奇跡が起こったような作品だったなあ。
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