伏見ミリオン座で「銃」を観る。この作品、かわいい子しか出演してないなあ……って思ってたら、後半、刑事の登場から一変した。
大学生の西川トオル(村上虹郎)は、河原で偶然銃を手に入れる。ひそかに銃を持ち歩くと、緊張とスリルで心が満たされた。彼は同じ大学のヨシカワユウコ(広瀬アリス)に興味があったが、どんどん銃の魅力に取りつかれていく。ある日、刑事(リリー・フランキー)が突然訪ねてくる。
かわいい子しか出演していないなあ
前半の印象は「この作品、かわいい子しか出てこないな!」広瀬アリスさんに日南響子さん、そして、村上虹郎さん。
広瀬さんと日南さんがいて、村上さんはなんで満たされないんだ! そんなうらやましいキャンパスライフはないだろう! と、現実と虚構の区別がつかなくなってしまいました。
とはいえ、満たされているような状況でも、心のどこかにモヤモヤっとした気持ちがあるってのは、分かる。別に誰にも怒りの感情はないんだけど、どこかイライラしている、あの感じ。
そういう感情を持ったことがある人には、トオルに共感するだろう。そして、銃を手にしたら撃ってみたくなる気持ちは、停滞感や閉塞感を一気にぶち壊したいって気持ちとシンクロする。
刑事役のリリー・フランキーさんの登場から、空気が変わっていく
刑事役のリリー・フランキーさんが恐ろしいほどに表情が変わっていった。この人どこかうさん臭いなあという印象から、うわわわ、怖っ!という変化。
ラストのあたりにも登場した刑事は、原作にはなかった演出。ひょっとして、トオルはこの刑事に対して父性を感じていたのではないか。そういう解ができそうだ。
あとは、日南響子さんの身体ですね。「腰の位置、たっか!」って思った。アーティストが女性の身体を写真に撮りたい、絵にしたいっていう行動を起こすの、よく分かった。
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