ミッドランドスクエアシネマ2で「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」を観る。国の決定で運命が左右される個人。大きな力に必死に対応する個人。
アメリカで、メキシコを経由して不法入国したと思われる人物が、15人の死者を出す自爆テロを起こす。アメリカ政府はさらなる犯行を防ぐため、CIAの特別捜査官のグレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルをかく乱させるよう命じる。グレイヴァーは、家族を殺したカルテルに恨みを抱く暗殺者のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と共に麻薬王の娘をさらい、カルテル同士の抗争を引き起こそうとする。
刻々と変わる状況。必死に対応していく現場
後ろにあるのは、国家の政策。なんか、いきあたりばったりのようにみえなくもないけど、意外とそういうものかもしれない。
綿密に計画されているものなんて本当はなくて、場当たり的な対応でなんとかしていくのが政治なのかもしれない。あるいは、そうでなければ対応できないのかもしれない、国家的な問題には。
柔軟に対応していくのが、現場。状況が刻々と変わっていくことに、情は置いといて対応していくCIA。状況が変わり、立場が変わる。気を抜いていたら、やられてしまう。
世界にはこういう環境で生き抜いていかなければいけない人たちもいる、ってことが、なんか悲しいし、この作品の結末も、なんか悲しい。
なにか解決した? いや、なにも解決していない。それが現実とシンクロしている気がした。
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