事務所のレクチャーも大詰め。月曜にやっている所属者対象の講座は今年度は終了してひと区切り、水曜にやっている講座もあと数回となりました。

事務所でのレクチャーは、これまで教えてきた専門学校や、お世話になっている高校とは違って「次がない」ものと捉えています。学校の場合は進学するなり、養成所に入って勉強することができる。でも、ボクの事務所でのレクチャーが終わったら、もう次に行くところがないのです。

ボクの経験では、卒業して待っているのは「大いなる暇」。仕事がない状態が続きます。かまってもらえることもなく、放ったらかしの状態が続くのです。何もないってのは、本当に不安です。

このレクチャーを修了したら、すぐに仕事がつくというのが理想。なので、限られた時間の中で、ある程度の技術を身につけて欲しいのです。「修了したら仕事がもらえるんじゃないですか?」って、そんなことは絶対にありません。じっと仕事が来るのを待つ、という、ある意味孤独との戦いが待っているのがほとんど。

そんなふうにして送り出す準備をしているこの時期、突然辞めちゃった人がいたんです。何か事情があったんでしょうが、本当に残念。ずいぶんうまくなってきていて、修了してからは現場を通じて、レクチャーの中では決して学べないことを吸収していって欲しかったんだけどなあ。うまくなっているから大丈夫だ、と思って、他の人を教えていたんだけどね…。