とある繁華街で、コンパニオンの方が説明をしています。足を止めて聞いている人はいないことが多いので、誰も聴いていないところに声が響いているんです。ボクはそれを見て、やっていて虚しくならないかなあ、と思っちゃいまして。
だって、それを聞いている人は目の前にいないんだよ。なんのためにやるんだろう?
そんなことを Twitter に投げかけたら「そこに人がいるということが大事なんじゃないでしょうか」というリプライが返ってきました。おお、なるほど…! 確かに、人の声がしていないギャラリーと、たとえ誰も聴いていなくても人の声がしているギャラリーを比べたら、人の声がしている方が身近に感じる気がするなあ。
となると、誰もいない所でも声を出しているということも大切なことがあるかもしれない。その言葉が誰にも届いていなくても「言葉のある空間」を作り上げていることに意味がある、と言えそうだ。
言葉のある空間は、人がいるということの温かさを作り出すということが言えるなら、誰も聴いていなくても、心が折れる必要はないのかもしれない。そこに人がいる、という、安心できる空間を作っているのだから。
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