名古屋ボストン美術館で「ボストン美術館 日本美術の至宝」を観る。ボストン美術館に収蔵されている日本美術コレクションが里帰り。実際にこの目で観ると、迫力が違うね。
奈良時代から鎌倉時代からの仏画は、日本にあれば重要文化財クラス。全体的に絵がぼんやりしているのは、それだけの時が経っているのを感じる。「平治物語絵巻 三条殿夜討巻(さんじょうどのようちのまき)」の迫力はすごかった! これが絵巻物なの? って思うくらい、色があざやか。植物の緑と、炎の赤が絵巻の中央で映えている。そして、逃げまどう人々の騒然とした感じ。これは写真では絶対分からないパノラマ感だ! 曾我蕭白(そが・しょうはく)の墨画「雲龍図」は、修復を終えて世界初公開。白と黒のコントラストに圧倒されました。ユーモラスな感じがして、なんかマンガに描かれている龍みたいでしたよ。
日本画の数々を観て思ったのは、このままマンガになってもおかしくないなあということ。逆から見れば、今のマンガの歴史をさかのぼっていったらこれらの日本画まで戻るんじゃないかもしれないなあ。これは外国の絵を観ていては思わない感覚だ。
明日までが前期の公開。29日から後期となり、雲龍図以外の作品が入れ替わる。また観に行こう。
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