ピカデリーで「新しい靴を買わなくちゃ」を観る。30代男性がひとりで観るタイプじゃないこの映画、ほとんど女性ばかり。そして、その年齢層は意外と高く、ボクより20くらい上って人もいました…あ、いや、ほとんど、かな? ま、平日の午後ですから、こういう年齢層になるのかな。
カメラマンのセン(向井理)は、妹のスズメ(桐谷美玲)に付き添いパリへと旅行にやって来るが、到着するや一人で行動したいと主張するスズメはどこかに出掛けてしまう。置き去りにされて困惑していたセンは、ふとしたきっかけでパリ在住の日本人女性アオイ(中山美穂)と出会う。宿泊先もわからず妹と連絡も取れないセンはアオイに電話をかけ、その夜二人は食事を共にするが……。
数十年生きていれば、こういう感じの思い出はひとつやふたつあるんだろうなあ…と思いながら観ていました。センとアオイはお互いに好意を持っているけど、一線を超えない。それをいくじなしとみるか、オトナの恋とみるか。どっちにしろ、年を重ねると捨てなきゃいけないものも出てくるからね。
それと対象的なのが、スズメ。もうね、ホントにね、甘いんだ、これが。考えじゃなくて、ラブ的な甘さ。その熱が冷めたら絶対恥ずかしいだろ、と思っちゃうくらい。これは同じような経験がある人はその頃を思い出して恥ずかしくなっちゃうかもしれないなあ。
この作品、ものすごくセリフの量が多い。言葉がすっと頭の中に入ってくる人はいいけど、映像で理解するのが得意な人は、ちょっとこれは大変かもしれないなあ…と思いました。難しいことは言ってないんだけどね。「医師のつくった『頭のよさ』テスト」を読んでるから、ちょっと気になった。そんなことも、前に書いたしね。
これだけ長くて説明的なセリフだと、演じるのは難しいんだろうなあ。下手な人がやっちゃうとお芝居が崩壊しちゃうんだろうなあ。セリフの少ないバージョンも観てみたくなりました。なんかのタイミングで、また作ってくれないかなあ。
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