109シネマズ名古屋で「LOOPER/ルーパー」を観る。鶏が先か卵が先か、その輪を変えるのは、過去でも未来でもない、今の自分。
未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまうが、その後未来の自分から、やって来た理由を明かされ……。
未来の自分と会うという設定で思いつくのが「ドラえもん」。しかし、ドラえもんの世界は決して未来の自分を殺そうとはしない。未来の自分を殺してしまったらどうなるんだろう。
未来の自分からしたら、殺しにかかる過去の自分から逃げるという展開。頭の中では「ああ、昔は俺は追いかける立場だった」とか、考えてるんだろうか。
「逃げる」と「追う」が、次第に「殺す」と「守る」になる。そして、ラストでこのふたりが…いや、厳密にはひとり、か。どう決着をつけるかは心を打たれる。
どっちに行くか迷うことは人生でもある。どっちの道にも不安はあるだろうけど、そこに立っている今の自分が今の気持ちに忠実になって、どっち選ぶかが大切なんだと感じました。
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