109シネマズ名古屋で「シュガー・ラッシュ」を観る。働いても感謝されない…というオトナの気持ちを主人公のラルフが代わりに語ってくれてるような気がした。働いても働いても…じっとラルフは自分の大きい手を見る。そんなシーンはないけど、宮沢賢治の世界にもちょっと似てなくはない…と言ったら言い過ぎだなあ。
シュガー・ラッシュ | ファンタジー・アドベンチャー | ディズニー映画
アクション・ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の敵キャラを30年間も演じているラルフ。人々から嫌われている状況にうんざりしていた彼は、自分のゲームの世界を抜け出してお菓子だらけの世界でレースが繰り広げられるゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界へ。そこで彼は、仲間外れにされてレースに出ることを禁止されている少女ヴァネロペと出会う。お互いに孤独を抱えていた彼らは意気投合し、友情を深めていくように。だが、違うゲームのキャラクター同士が遭遇することはゲーム世界のおきてに背く行為であり……。
働いていればヒーローになりたいと思うことは一度や二度ではないでしょう。「俺が支えているからこの会社は成り立ってるんだ!」と言ってやりたい気持ちをグッと押さえて淡々と働いています。
ゲームには主人公がいて、その人物が倒すべき悪役がいる。自分を主人公に置き換えてゲームを進めるけど、逆の視点、自分が倒される側だったらどんな気持ちだろう。「俺がいなけりゃ経験値1だって稼げないんだぞ! もっと大事にしろ!」と、ドラクエのスライムも思ってるだろうか。
周りから嫌われていたラルフは冒険を通じて、自分の居場所を見つけます。それはまるで「これでいいのだ」のバカボンのパパの境地。でも、周りがラルフの見方を変えたからこそ境地であって、バカボンのパパなるには周りの協力も必要だ。
ラルフの周りの人に注目すべきなのかも。「悪い役、みんなが嫌がる役を引き受けてくれる人がいるから、この世界は成り立ってるんだよ。悪いから嫌い、って思っちゃいけないよ」と、子どもに教える…にはちょっと難しいかなあ。
ラストシーン、よかったです。自分の役割を淡々とこなすことが大事だ、と言われているようでした。
しかし、ヴァネロペはかわいかったなあ。劇場にあったフィギュアが入ったカプセル機、ヴァネロペが出るまで買っちゃったよ。すぐ出てよかった。
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